
「健常成人に見られる鏡像運動の調整(意訳)」
Ohtsuka H, Sasada S, Nakajima T, Futatsubashi G, Shimizu E, Komiyama T.
Exp Brain Res. 2011 Nov 11.
鏡像運動とは、一方の手の随意運動のときに他方の手に現れる不随意運動のこと。健常成人では視認可能なレベルでの不随意運動は消失するが、筋電図レベルでは残存していることが知られている。
健常成人9人、両手で示指伸筋の筋電図を記録した。この筋肉が担当する指の運動、すなわち示指外転運動(指を「チョップ」から「パー」にする運動)について、左手は持続弱収縮を維持するように指示した。右手はリラックスしている状態からスタート。
視覚信号Goを合図に、被験者は右手の示指を外転させる。目で見てから反応するので、この反応にはタイムラグがあるのだが、そのタイムラグの間に、さらに左手示指に弱い電気刺激を行った。
左示指伸筋の皮膚反射(筋電図)から、鏡像運動を表すとされるE2や、I2の皮膚反射波形が、特定のdelayの皮膚電気刺激で強まることが判った。これらの長い潜時を持った反射波の変化から、手の鏡像運動の調整が、皮質脊髄路内のどこか上位の領域で行われている可能性を示唆した。
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弊研究室の院生が出した論文のご紹介。
抄読会で教わった内容を元に上の記事を代筆したが、難しいよ~
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Photo:
Astronaut on Moon, The National Air and Space Museum, Washington DC
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