2010年6月26日土曜日

iPod touch / iPhone のアップデート失敗と対策

iPod touchを入手した。うっきうきだ。
しかしiPod touchのアップデートがうまくいかなかった。
touchの3rd(旧名late2009)では、OSをiPhone 4と同じものにアップデートできるのだが、自力でやろうとすると結構な頻度で失敗するらしい。
その後、iPodがiTunesに認識されず、復元もアップデートもできない状況に陥った。

その際にいろいろ検討したので、以下、備忘録。

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おそらくwi-fiでのアップデートは不推奨、USB接続でiTunesからアップデートを推奨。

一度アップデートに失敗すると、iPodをUSBに挿しても認識されなくなるようだ。
そのときは、その後何度挿しても認識されないので、下記の方法を試す。

2010年6月7日月曜日

何を考えているか、当てちゃうぞっ

Predicting visual stimuli on the basis of activity in auditory cortices.
Kaspar Meyer, Jonas T Kaplan, Ryan Essex, Cecelia Webber, Hanna Damasio & Antonio Damasio
Nat Neurosci. 2010 Jun;13(6):667-8

フィニアス=ゲージの骨とMRI画像から鉄の棒が刺さった場所を検索したことで有名な、ダマジオ夫妻率いるグループの報告。
こちらは骨とは関係なく、fMRIとMultivariate pattern analysis (MVPA)を用いた、Brain decodingの話題だった。

Mind's ear のrepresentation(脳内表現)を調べた。ようするに被験者の想像した音を、脳画像から当ててみせるという研究。

音を連想するような無音の視覚刺激(ビデオ)を9種類、繰り返し呈示して、

2010年6月1日火曜日

遺伝子ドーピングの時代


Gene doping : of mice and men
Hassan M.E. Azzazy et al

先週から書こうと思って忘れていた。
今後のスポーツ界に対する新たな恐怖はGene dopingらしい。

Gene dopingは、遺伝子をウイルスベクターやリポソームを利用して体内に入れたり、または注射やGene gunを使ってダイレクトに入れる方法。
まだまだトランスジェニックマウスくらいの実験かと思っていたが、予想以上に進んでた。

IGF-1は筋肉の成長や、修復、強度に関わる遺伝子。この遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクターをマウスの後肢に打ち込むと、筋肉量が15%、強度が14%増す。その効果は4-9ヶ月も続いた。老化による衰えも少ない。トレーニングと組み合わせることでさらなる筋力アップが可能。

2010年5月25日火曜日

OPFCは恐怖の般化に関係する


Prefrontal cortical contributions during discriminative fear
conditioning, extinction, and spontaneous recovery in rats

Erin L.Zelinski et al.


恐怖と前頭皮質の関係を調べるため、OPFC(眼窩前頭皮質)とIL/PL PFCを破壊して恐怖条件付け、Extinction,recovery testをした。
恐怖には海馬とAmygdalaと前頭皮質が重要とのことでよく調べられている。
前頭皮質ではmPFC(IL/PL)について理解が進んでいて、破壊するとExtinctionやRecallが阻害される。OPFCはAnygdalaや海馬をはじめとする学習・記憶に関する部位と関係があってBehaviorの調節をしているとか考えられているのにあまり研究されていなかった。

2010年5月23日日曜日

訓練により脳白質構造が変化する

Training induces changes in white-matter architecture.
Scholz J, Klein MC, Behrens TE, Johansen-Berg H.
Nature  Neuroscience. 12:1370 -1371.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19820707

MRIの撮像法の一つ、拡散テンソル法DTIを用いて、訓練によるヒト脳白質構造の変化を捉えた報告。動物の実験では白質の髄鞘化などの所見が見つかってきていたが、ヒトでは世界初だとか。
24人の被験者が、①訓練前と、② 3 ball cascadeというジャグリングの訓練を6週間実施した直後、それぞれ撮像を受け、訓練の前後で脳断面像の比較をした。
ジャグリング例:http://www.youtube.com/results?search_query=3+ball+cascade&aq=f
DTIで後頭葉・側頭葉Intraparietal sulcusの深部にある白質のFA信号増強を認めた。その周辺の灰白質で分子密度の増強も認めており、両組織の構造変化に関連性があることを示唆した。


マーモセットが飼いたい

バイト先でマーモセットの動画を見てからメロメロです。
たまごボーロが好きらしい。かわいい^^
youtubeにピグミーマーモセットのすごいかわいい動画があった。

言葉があるっていうのは情動を研究するにはとてもいい。
マーモセットは父親が子育てに参加するそうです。いいお父さんだなあと思う。
マウスの実験してて母親が大量の子供ぶら下げてるのを見てるけど、幼少時の親の影響なんかを調べるときには、猿みたくある程度ヒトに近い子育ての仕方をする動物の方がいいんだろうな。


とりあえずこんな本を衝動買い。届くのが楽しみです。


初投稿から論文の話をしていないという残念っぷり。がんばれ自分。


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画像は今日の夕飯です。ツナトマトバジルパスタ。
悪くないけど冷製にしたほうがよかったなー。トマト熱したら酸味が。
勝手に夕飯日記もつけようかと思います。
投稿することによりちゃんとしたご飯を作る意欲が増す&きれいに盛り付ける能力が上がる…はず!
めざせ家政婦!

2010年5月20日木曜日

演繹的推論のダイナミクス:fMRI研究


演繹的推論のダイナミクス:fMRI研究

The dynamics of deductive reasoning: an fMRI investigation.
Rodriguez-Moreno D, Hirsch J.
Neuropsychologia. 2009 Mar;47(4):949-61.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18835284

演繹的推論Deductive reasoningの実験的モデルとして心理学分野を中心に使われている、三段論法syllogistic reasoning を用いて、推論という高次脳機能の脳内処理メカニズムについて調べたもの。
MR装置の中で被験者が行う課題はEvent-related designとし、一回の推論過程を30秒ほどかけて行う。その間の複数回のスキャンをそれぞれ各ステージに分けて解釈することで、Premise integration、Conclusion generation、Conclusion validationといったreasoning-specific functionsを、non-specific functions(Working memory、Linguistic network、Information encoding、Attention等)から分離観察する。その結果、Premise integration、Conclusion generationにはMFC, SFCなど、Conclusion validationには多数の前頭葉・側頭葉領域が、それぞれ時系列を追って作用することがわかった。
 この論文がさらに欲張っているのは、visualとauditoryという2つのモダリティでそれぞれ推論の指示を出すことにより、2条件に共通した脳領域をSupramodal reasoning networkとして、視覚処理と聴覚処理のそれぞれから独立して捉えた点である。これにより得られた活動領域の所見からは、比較的低次な視聴覚処理系を含む後頭葉や側頭葉領域を除外することができた。


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初投稿。
適切なTaskとControl taskの設定が大切だなあと感じる論文だった。

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夜は半袖ではまだ肌寒い。

はつぶろ

ブログを開設してみる。
最近読んだ研究論文や科学ニュースを紹介するつもり。
誰かにとって、読み物として面白かったり、討論や自分の研究テーマのヒントになったりすると 、幸いだなあ。