ディズニーランドへ向かう人の脳内で、「幸せ」物質の活動を証明
千葉夢の国大学(千葉D大)医学研究科の井尾教授、段母講師、三木研究員らは、千葉県浦安市にある東京ディズニーランドへ向かう人を抽出し、脳MRスペクトロスコピー検査(※1)により脳内代謝物質の濃度を計測する研究を行った。その結果、ディズニーランドへ向かう人の脳内で、「幸せ」物質とも呼ばれるドーパミンの放出が盛んに起きていることを発見した。
これまでの研究では、煌びやかなアトラクション、たくさんの個性豊かなキャラクター、おいしいお菓子などのお土産がディズニーランドの魅力と考えられてきたが、それらが同ランドから帰る人だけでなく、これから行く途中の人をどのように魅了しているのかは解明されていなかった。
井尾教授らは東京駅の京葉線ホームへ歩く人の中に、赤と黒の取り合わせという珍しい私服を身に付けている人たちがいることに着目。こうした人たちと、同じく京葉線への道のりをスーツを着て白目で歩いている人たちを被験者として募った。東京駅構内のMRI装置にて検査を行い、脳内代謝物質の濃度を計測した。その結果、ディズニーランドへ向かう人たちの群はスーツの対照群に較べて、有意に高い脳内ドーパミン濃度を呈していることがわかった。
この研究成果により、だれもが幸福感を得られる場所として、ディズニーランドがよりいっそう利用促進されるものと期待される。
取材に対し井尾教授は「常識的な人であれば、山手線や新幹線などのホームから、同じ東京駅とは呼べないくらい遠い京葉線ホームまでの道のりを観光目的で歩くと思うと、『何かおかしい、徒歩で千葉に行かされるのか』と感づきそうなもの。しかしながら、夢の国に行くという気持ちでいっぱいになっているときには、脳内でドーパミンが盛んに放出されているために、そうした疑いを抱くことなく舞浜まで到着し、炎天下だろうが吹雪だろうが丸一日遊ぶ元気が沸いてくるようだ」と語った。
この研究成果は4月1日付の米学術誌「ネイチャー・レジャー」電子版に掲載された。
※1 脳MRスペクトロスコピー検査
核磁気共鳴分光法とも呼ぶ。化学物質がもつ固有の磁気共鳴信号を周波数ごとに分類し、代謝物の種類の同定やその濃度などの情報を得る手法のこと。脳内ではコリン含有物やクレアチンなどの測定が一般的。
この記事は2013年のエイプリルフールのためのウソ記事ですが、執筆者は東京ディズニーランドに向かう人はみんな幸せな気持ちであることはウソではないと信じています。
井尾教授=キャプテンEO 段母=ダンボ 三木=ミッキー