2011年10月7日金曜日

科学系ニュース_2011.10.7

▼X染色体のmicroRNAが男女の免疫を分ける?
すべてのmicroRNAの10%はX染色体上にあるという。microRNAの働きはまだわからないことだらけだが、免疫やがん発症に関係する可能性があり、そうであれば、高密度にX染色体に存在するmicroRNAが男女の寿命差を生んでいるのかもしれない。

短いreviewでわかりやすいです。おすすめ。
男女では出産比率が違いますからね(男が多い)。生物的には男が弱くなる仕組みがないと男余りに。
慣習で男余りになっている大国もありますが…。

▼VitB12関連指標と脳萎縮
VitB12不足に関連した血中マーカー濃度が(MethylmalmonateやHomocysteine)が認知機能低下や脳萎縮と関連。

ホモシステインレベルを下げるサプリメント摂取(葉酸、ビタミンB6,12)が脳萎縮を抑制するなんて結果も出ていますね。


ホモシステイン代謝物のホモシステイン酸の神経毒性も論じられていますね。
確か去年だか今年のはじめにビタミンB12の服用が脳萎縮を抑制した報告もあったので、それを考えるとメチコバールは侮れない。

ところでアルツハイマー病に関して長らく病因と考えられているβアミロイド。初のワクチンが惨憺たる結果であったこと(脳炎発症)も記憶に新しいが、しかしやはりβアミロイドの蓄積は良くないらしい。過剰発現でニューロンのアポトーシスを促すという最近の研究↓(そんなことはとっくにわかっていなかったっけ?)

髄液中βアミロイドが睡眠量と共に変化するとの研究も。

生体内での役割はまだよくわからない、という理解でよろしいのかな?

前に言ったことがあるが、以前Tg2576という飼育して1年ほど経つとアミロイド斑の生ずるマウスはやたらと攻撃的だった。あれは何故なんでしょうか…。

▼サーチュイン遺伝子(Sir2)過剰発現が寿命を伸ばす効果に疑問符


▼金属でできた細胞様構造
この前抄読会で紹介したやつ。



▼fMRIを用いて視覚刺激を再構築。


ビデオ必見。こういうのが出てくるとfMRI研究も真剣にやる価値があるのかなと。

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ところで、昨日はSteve Jobsが亡くなり残念でした。
Macが初めて登場した時、私は小学生でしたが、PCショップで見た時驚愕したのを覚えています。
特にマウス。
APPLEIIも憧れだったけど。
合掌。

英語のニュースも読んでね。






2 件のコメント:

  1. URL貼りつけてもリンクされないことがあるのは何故?

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  2. この記事のリンク漏れは修正しておきました。

    投稿画面で、貼ったURLを選択して「リンク」を押すと良いようです。
    自動でリンクしてくれることもあります。
    この違いはよく分かりません。

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